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留学の持ち物|現地で買えるもの・買えないもの

留学の持ち物|現地で買えるもの・買えないもの
Photo: Judgefloro / Wikimedia Commons (CC0)

荷造りで疲れる原因は、荷物の量ではなく判断の回数です。一つひとつの品物について「向こうで買えるのか、買えないのか」が分からないから、迷って、結局すべて詰めてしまう。そして到着後、スーツケースの半分がそのまま使われずに帰ってきます。

そこでこの記事は、リスト形式ではなく一問一答にしました。クラーク周辺には大型のショッピングモールがあり、日用品の大半はその場で買えます。判断の基準は「あるかないか」ではなく、日本から持ったほうが明らかに得かです。

品目を一覧で確認したい方は留学の荷造りチェックリストをどうぞ。こちらの記事では、迷いやすいものだけを取り上げ、電圧のように判断を誤ると実害が出る部分を厚めに書きます。

Q. 洗面用具やシャンプーは持っていくべき?

A. 到着後2〜3日分だけで十分です。

歯ブラシ、シャンプー、ボディソープ、洗剤といった日用品は、モールやスーパーで普通に買えます。国際ブランドの製品も並んでいますし、価格は日本と同等かそれ以下のことが多いです。大容量のボトルを詰めて重量制限と戦う理由はありません。

例外は、肌が敏感で製品を変えられない人です。使っている化粧品やスキンケアが決まっているなら、それは持参する側に入れてください。同じブランドがあっても、処方や容量が日本と違うことがあります。

Q. 服はどれくらい必要?

A. 洗濯の頻度から逆算すると、思ったより少なくて済みます。

洗濯サービスが使える環境であれば、1週間分を回せる量があれば足ります。年間を通じて暑い地域ですので、基本は薄手の服です。ただし次の3つは忘れがちです。

  • 羽織るもの1枚 — 教室やモールの冷房がかなり強いことがあります
  • 長ズボンと襟付きシャツ — レストランや施設によって服装の指定がある場合があります
  • サンダルと、歩ける靴 — 雨季は路面が濡れます

現地でも衣料は安く買えますので、足りなければ買い足す前提で構いません。

Q. 電化製品はそのまま使える?

A. ここが日本人にとって最大の落とし穴です。

日本の家庭用電源は100V、フィリピンは220Vです。一方でコンセントの形状は、日本と同じ平型2本のプラグがそのまま挿せる場所が多くあります。つまり、物理的には挿さるのに、電圧が倍以上違うという状態が起こります。

判断は簡単です。充電器や本体の表示を見てください。

  • 「100-240V」と書いてあれば、そのまま使えます。 スマートフォンやノートパソコンの充電器はほぼこれに該当します。
  • 「100V」だけの表記なら、そのまま挿すと故障や発火の恐れがあります。 ドライヤー、ヘアアイロン、電気シェーバー、小型調理家電などに多い表記です。

100V専用のものを使いたい場合は変圧器が必要ですが、重くて高いので、現地で220V対応の安いものを買うほうが現実的なことが多いです。特にドライヤーは、寮に備え付けがあるかを先に聞いてみてください(備品の有無は学校・部屋タイプによって異なります)。

延長コードやタップは、日本のものをそのまま持っていくと定格の問題が出ます。電源まわりだけは、現地調達を基本にすると安全です。

Q. 日本から持っていってよかった、と言われるものは?

A. 「代わりが利かないもの」に集約されます。

  • 常用薬・持病の薬 — 滞在期間分。英文の処方箋や診断書があると入国時も受診時も説明が楽です
  • 市販の胃腸薬・解熱鎮痛剤 — 飲み慣れたものがあると、体調を崩した最初の一日が違います
  • 虫刺され薬とかゆみ止め — 現地製品もありますが、慣れたものが安心です
  • メガネ・コンタクトの替え — 度数を合わせ直す手間を考えると持参が確実
  • 書類の紙とデータ — パスポートのコピー、保険証券、証明写真の予備
  • 勉強道具 — 使い慣れたノートや、日本語で書かれた文法書1冊。英語の説明で腑に落ちなかったときに、母語で確認できる本が一冊あると効率が上がります

Q. 逆に、持っていって後悔しがちなものは?

A. 「念のため」で入れたものが、そのまま帰ってきます。

厚手の上着、大量の食料品、大きすぎるガイドブック、使うか分からない参考書の束、大容量の洗面用品。特に参考書の詰め込みは典型です。留学中の勉強は授業と復習が中心になるため、日本から運んだ問題集を開く時間は想像より取れません。

もうひとつ、スーツケースの空き容量そのものが持ち物です。帰りは必ず増えます。行きの時点で余裕がないと、帰国前に荷物の圧縮で消耗することになります。

Q. お金はどう持っていく?

A. 現金は当座の分、あとは現地で。

空港の両替はレートが良くないことが多いため、到着直後の交通費や食事代に足りる分だけ替えて、残りは市中の両替所やATMを使うほうが有利になりやすいです。日本円からペソへ直接替えられる場所もありますので、円→ドル→ペソのような多重両替は避けたいところです。

クレジットカードは、海外利用が有効になっているか、暗証番号を覚えているか、滞在中に有効期限が切れないかを出発前に確認してください。カードは2枚を別々の場所に分けて保管すると、紛失時の被害が最小限で済みます。


荷造りの原則は一つです。現地で買えるものは現地で買い、代わりが利かないものだけを運ぶ。 これだけで荷物は目に見えて軽くなり、到着してからの数日がずっと身軽になります。

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