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英語力の伸びを測る方法|点数以外の5つの指標

英語力の伸びを測る方法|点数以外の5つの指標
Photo: Ramon FVelasquez / Wikimedia Commons (CC BY-SA 3.0)

留学の3〜4週目に「伸びが止まった」と感じる人は非常に多いのですが(停滞期の乗り越え方)、その多くは実際に止まっているのではなく、伸びを測る手段を持っていないだけです。最初の2週間は「昨日言えなかったことが今日言えた」という分かりやすい変化が続きます。ところがある時点から、変化は細かく、遅く、体感しにくいものに移ります。

このとき、測るものがレベルテストの点数しかないと困ります。テストは月に一度あるかどうかで、しかも点数が動かない期間にこそ、中身は変わっているからです。この記事では、自分で、毎週、確認できる5つの指標を紹介します。どれも特別な道具は要りません。スマートフォンひとつでできます。

指標1:同じ題材の録音を並べる

最も確実で、最も見落とされている方法です。

やり方。 留学の初日に、テーマを一つ決めて2分間話し、録音します。「自分の仕事について」「昨日一日の出来事」など、いつでも話せる題材にしてください。以降、毎週同じ曜日に、同じテーマで、同じ2分を録音します。

そのときは聞き返さなくて構いません。効果が出るのは、3週間後に1週目の録音を聞いたときです。ほぼ全員が同じ反応をします — 「こんなに詰まっていたのか」。この落差が、体感では拾えなくなった変化を可視化します。

聞くときは、上手いか下手かではなく次の3点だけを見てください。詰まった回数、言い直した回数、同じ表現の繰り返し。

指標2:応答までの沈黙時間

会話の実力は、語彙の多さよりも反応の速さに出ます。質問されてから話し始めるまでに、何秒かかっているか。

初級のうちは、頭の中で日本語の文を作り、英語に置き換え、文法を確認してから口を開くため、3〜5秒かかることが普通です。伸びてくると、この工程が短縮され、やがて完成前に話し始められるようになります。

測り方。 録音を聞き返し、質問の終わりから自分の声が出るまでの秒数を数えます。毎週の平均を書き留めておくと、点数よりはるかに素直に動く指標だと分かります。目指すのは、沈黙をゼロにすることではなく、沈黙中に "Well," "Let me think —" と声を出せるようになることです。無音の3秒と、埋めた3秒では、相手に与える印象がまったく違います。

指標3:語彙の再利用率

話せるようになると、逆に見えてくる壁があります。いつも同じ単語で乗り切っていることです。

good、nice、very、a lot、I think。これらだけで大抵のことは伝わってしまうため、放っておくと語彙は増えません。

測り方。 週に一度、録音を文字に起こします(音声認識で構いません)。そして、5回以上出てくる単語を数えます。 上位の単語が毎週同じで、しかも回数が減らないなら、語彙が広がっていない証拠です。

対策も同じ場所にあります。その週の「使いすぎた単語」を3つ選び、マンツーマンの講師に「この単語を使わずに同じことを言う方法」を聞いてください。 1:1の授業だからできる質問で、これほど費用対効果の高い使い方はそう多くありません。

指標4:聞き返しの回数

リスニングの伸びは、自分では最も分かりにくい領域です。分かった気になっているだけの状態と、本当に聞き取れている状態の区別がつかないからです。

そこで、1日に "Sorry?" "Could you repeat that?" と言った回数を数えます。授業中でも、寮でも、店でも構いません。数えるだけです。

この数字は、最初は増えることがあります。聞き流していたものを聞こうとし始めるからです。 増えてから減る、という動き方をしたなら、それはむしろ順調な兆候です。数週間経っても回数がまったく変わらないなら、聞く負荷が足りていない可能性があります。

指標5:英語で処理できた時間

最後は、少し性質の違う指標です。その日、日本語に翻訳せずに理解・発話できた時間はどれくらいか。

厳密な計測はできませんので、1日の終わりに10段階で自己評価するだけで構いません。ただし条件を一つ。「なんとなく」ではなく、具体的な場面を思い出してつけてください。授業中はどうだったか、食事のときはどうだったか、疲れた夜はどうだったか。

多くの人が気づくのは、この数値が体調と睡眠にはっきり連動することです。伸びていないのではなく、単に疲れていた日がある。これが分かると、学習計画の立て方が変わります。

記録は、この形で残す

録音の詰まり回数応答までの秒数使いすぎた単語聞き返し回数
1週目
2週目
3週目
4週目

ノートの1ページで足ります。週に5分の作業です。

この記録には、二つの効果があります。ひとつは、停滞期に「実際には動いている」という根拠が手元に残ること。もうひとつは、講師に相談する材料になることです。「伸びている気がしません」と伝えるより、「応答までの秒数が3週間変わっていません」と伝えたほうが、講師も具体的な手を打てます。

なお、学校のレベルテストや進捗評価の方式は学校ごとに異なります。どのタイミングで、どんな形で評価が行われるのかは、申し込み前に確認しておくとよいでしょう。 ただ、公式の評価がどうであれ、自分で測る手段を持っている人のほうが、途中で折れません。 測れないものは、伸びていても伸びていないように見えるからです。

期間ごとにどんな変化が起きやすいのかという全体像は、4週・8週・12週間の現実的な伸びにまとめてあります。この記事の指標と並べて使うと、自分の位置が掴みやすくなります。

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