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大人の単語の覚え方|留学中に効く手順

大人の単語の覚え方|留学中に効く手順
Photo: Patrick Roque / Wikimedia Commons (CC BY-SA 4.0)

単語帳を1冊終えたのに、会話では何も出てこない。よくある話です。そして多くの人が「覚え方が足りなかった」と結論して、もう1冊買います。

しかし問題は量ではありません。覚え方の出口が違うのです。単語帳の暗記は「英語を見て意味が分かる」状態を作ります。会話で必要なのは「言いたいことがあって、英語が出てくる」状態。この2つは別の作業です。

留学は、この差を埋めるのに向いた環境です。覚えた単語を実際に使い、使えなかったことに気づける場所だからです。

大人の学習が学生時代と違う3点

まず前提を整理します。

  1. 反復に使える時間が少ない。 1日3時間を暗記に充てるのは、多くの社会人には現実的ではありません
  2. 文脈への依存度が高い。 「なぜこの語をこの場面で使うのか」が分かると、格段に定着します
  3. 必要な語彙が絞られている。 使う分野が決まっているので、全方位に広げる必要がありません

つまり、大人に向くのは少ない量を、文脈つきで、自分の分野に絞って覚える方法です。網羅型の単語帳を最初から最後まで回すのは、優先度が高い方法とは言えません。

4つの手順

手順1 — 覚える単語を「自分の詰まり」から取る

いちばん定着するのは、言いたかったのに言えなかった単語です。

授業中や日常で詰まった瞬間に、日本語のままメモしてください。「湿度」「見積もり」「引き継ぎ」「言い出しにくい」。1日5個も溜まれば十分です。夜にまとめて英語を調べ、翌日の授業で使う。

この方法の利点は、覚える動機がすでにあることです。使いたくて調べた語は、単語帳の300番目とは定着率が違います。

手順2 — 単語ではなく「かたまり」で覚える

"appointment" 単体ではなく、"make an appointment" "reschedule the appointment" というかたまりで覚えます。理由は3つ。

  • 話すときに、単語だけでは文になりません
  • 前置詞や冠詞の誤りが、かたまりで覚えると自然に減ります
  • 発音とリズムがセットで入ります

講師に頼むときは、"Can you give me two or three phrases that use this word?" と聞いてください。辞書より使える形が返ってきます。

手順3 — 24時間以内に口から出す

覚えた語を、翌日の授業で必ず1回使う。これが留学中にできる最大の強みです。

タイミングやること
その日の夜詰まった語を調べ、かたまりで3つ書く
翌日の授業その3つを意図的に会話に混ぜる
授業後使えたか、直されたかを記録する
1週間後記録を見返し、使えなかった語だけ再挑戦

「使った」と「使えた」は別なので、講師の反応まで記録してください。伝わらなかった語は、意味は合っていても使う場面がずれている可能性があります。

手順4 — 復習の間隔を空ける

同じ日に10回繰り返すより、1日後・3日後・1週間後に1回ずつのほうが残ります。これは学習研究で繰り返し確認されている性質で、大人でも変わりません。

留学中は、次の3枠で足ります。

  • 朝の10分 — 前日の訂正ノートを声に出す
  • 授業前の5分 — その日使う予定のかたまりを確認
  • 週末の20分 — 1週間分を通して音読

優先順位のつけ方

やらなくていいこと

時間が限られている以上、優先度の低い作業は落としてかまいません。

  • きれいな単語カードを作る。 作る作業自体は学習ではありません
  • 目標に関係ない分野まで網羅する。 後回しで構いません
  • スペルを完璧にする。 話すことが目的なら、まず音を優先してください
  • 1日の目標個数に固執する。 使えた個数のほうが指標として役に立ちます

分野を絞る

社会人の場合、自分の仕事の語彙を最優先にすると効果が見えやすくなります。業務の説明を英語で書き出し、その中で分からなかった語を集める。それがそのまま自分専用の単語帳になります。

書き出す作業そのものが訓練になるので、英文メールと文書作成の訓練と組み合わせると効率が上がります。

伸びをどう確認するか

覚えた単語の数は、実力の指標としてはあまり役に立ちません。代わりに次を見てください。

  • 同じ内容を、先週より短い言葉で言えるようになったか
  • 詰まったときに、別の言い方に切り替えられるか
  • 講師に "That's a good word" と言われる回数が増えたか

測り方の考え方は英語力の進捗を測る方法にまとめています。

よくある質問

Q. 単語帳は使わないほうがいいですか?

使ってかまいません。ただし単語帳は「知っている語を増やす」ための道具です。話す力に変えるには、留学中に口から出す作業を別に用意してください。

Q. 1日何個が目安ですか?

個数より、使った個数で管理するほうが実感が伴います。1日3個を確実に使えれば、8週間で100個以上が話せる語になります。

Q. 忘れてしまうのが怖いです。

忘れるのは正常です。忘れた語をもう一度調べたときのほうが定着します。帰国後の維持については帰国後の英語維持ルーティンをご覧ください。

まとめ

大人の語彙学習は、詰まりから取る → かたまりで覚える → 24時間以内に使う → 間隔を空けて復習。この4手順に絞れば、限られた時間でも積み上がります。話す機会の多い環境を探すなら、CAESA加盟8校から比較してお問い合わせからご相談ください。

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