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留学準備は3ヶ月前から|D-90からのロードマップ

留学準備は3ヶ月前から|D-90からのロードマップ
Photo: Ramon FVelasquez / Wikimedia Commons (CC BY-SA 3.0)

留学準備でいちばん多い後悔は、「やることが多かった」ではなく「やる順番を間違えた」です。パスポートの残存期間が足りないと分かったのが出発2週間前、予防接種を調べたのが接種間隔に間に合わない時期 — こうした事故は、能力ではなく着手のタイミングだけで決まります。

そこでこの記事は、出発の90日前から前日までを時系列で並べます。社会人が仕事を続けながらでも回せる密度に絞りました。なお、必要書類や手続きの条件は制度改定や個人の状況で変わりますので、最終的な確認は必ず公的機関の最新情報と、申し込む学校または提携の留学エージェントに行ってください。

D-90〜D-75:動かせないものから先に着手する

この時期にやるのは、自分の努力で短縮できないものだけです。

パスポートを最初に確認します。フィリピンの入国では、滞在予定期間に加えて残存有効期間が求められるのが一般的で、余裕がないと搭乗を断られることもあります。残存が半年を切っていれば、この段階で更新に動いてください。 更新には自治体や申請先によって日数がかかります。

同時に、学校とコースの絞り込みに入ります。目的(日常会話か、仕事で使う英語か、試験対策か)と期間を先に決めると、候補は自然に絞れます。人気シーズンは席が先に埋まるため、申し込みと入金の締切も同時に確認しておきます。

職場の調整も、実はこの時期の仕事です。有給、休職、退職のどれを使うにせよ、引き継ぎの相手が決まるまでには時間がかかります。

D-75〜D-60:航空券と、健康まわりの下調べ

学校が決まったら航空券です。成田からクラーク国際空港への直行便のほか、他都市発ではマニラ経由で陸路移動する組み方もあります。路線や便数、所要時間は時期によって変わりますので、予約前に必ず最新のスケジュールをご確認ください。 到着が深夜になる便を選ぶ場合は、学校の空港ピックアップが対応している時間帯かどうかを先に聞いておくと安心です。

予防接種は、この時期に調べる意味があります。種類によっては複数回の接種が必要で、間隔を空ける必要があるためです。何が必要かは渡航先の状況や個人の既往によって変わるため、トラベルクリニックや医療機関で相談してください。 常用薬がある人は、滞在期間分を持ち出せるか、英文の処方箋や診断書が必要かも、ここで確認します。

海外旅行保険も候補を比較しておきます。学校側の付帯保険がある場合もありますが、補償範囲は学校によって異なりますので、重複と不足の両方を見てください。

D-60〜D-30:書類を「そろえる」から「使える形にする」へ

この1ヶ月は、書類作業が中心になります。

  • 就学に必要な書類の準備 — 学校から案内される必要書類(証明写真、パスポートのコピーなど)を早めにそろえる
  • クレジットカードとキャッシュカード — 海外で使えるか、暗証番号を覚えているか、有効期限が滞在中に切れないか
  • 銀行・公共料金・サブスクの支払い方法の見直し
  • 長期なら住民票や税・年金の扱いを自治体に確認
  • パスポート、保険証券、航空券の控えをクラウドとスマートフォンの両方に保存

紙で持つものと、データで持つものを分けておくと、現地で紛失したときの復旧が早くなります。

D-30〜D-7:英語を「温め直す」期間に変える

ここからは準備の中身が変わり、英語のウォーミングアップが主役になります。理由は単純で、到着初日からマンツーマンの授業が始まるからです。錆びついた状態で行くと、最初の1週間を「口を動かせるようにする」だけで使ってしまいます。

やることは難しくありません。毎日15分、声に出す。 発音の矯正でも、教材の音読でも、自己紹介を録音して聞き返すのでも構いません。狙いは知識の追加ではなく、英語で口を動かす回路を戻すことです。

あわせて、自分の仕事と生活を英語で説明する原稿を作っておくと効きます。何の仕事をしていて、なぜ留学するのか、何を伸ばしたいのか。到着後のレベルテストやカウンセリングで聞かれることが多い内容ですし(実施の時期や形式は学校によって異なります)、ここを言語化しておくと、講師に要望を伝えるのも楽になります。

なお、この最後の1ヶ月の中身だけを週ごとに細かく組み立てたものは出発前4週間の準備ルーティンにまとめてあります。本記事が90日全体の地図、そちらが直前期の詳細版という関係です。

D-7〜D-1:荷造りと、体調とお金

最後の1週間は、新しいことを始めないのが原則です。

荷造りは、現地調達できるものを持たないほど身軽になります。品目ごとの判断は留学の荷造りチェックリストに譲ります。日本の家電は100V前提のものが多く、フィリピンは220Vです。コンセントの形は日本と同じ形状が使えることが多いものの、電圧が違うため、対応していない機器はそのまま挿すと壊れます。 充電器の表示が「100-240V」なら基本的に問題ありませんが、ドライヤーやヘアアイロンは要確認です。

現金は、到着直後に必要な分だけを用意すれば十分です。空港での両替はレートが良くないことが多いため、当座の交通費や食事代に留め、残りは現地のATMや市中の両替所を使うほうが結果的に有利になりやすいです。

そして体調。睡眠を削って詰め込むより、整えて出発したほうが最初の1週間の吸収量が上がります。準備は完璧でなくて構いません。 現地で買えるものは買えますし、分からないことは学校のスタッフに聞けます。90日前から動き出した人は、その時点ですでに大半の事故を回避しています。

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