記事一覧に戻る

留学中にオンライン授業を並行する設計

留学中にオンライン授業を並行する設計
Photo: Judgefloro / Wikimedia Commons (Public domain)

日本の大学の講義、通信制大学院のゼミ、会社の研修プログラム。これらをオンラインで受けながら語学留学に来る人が、この数年で目立って増えました。以前なら「休学するか諦めるか」だった選択が、いまは並行できます。

ただし、並行できることと、うまくいくことは別です。時差、通信、場所、そして何より体力。ここを設計せずに出発すると、語学もオンライン授業も中途半端になります。

最初に決める2つのこと

1. どちらが主でどちらが従か

両方を100%やろうとすると、たいてい両方が落ちます。主従を先に決めてください。 語学が主なら、オンライン授業は最低限の必修に絞る。オンライン授業が主なら、語学のコマ数を減らして期間を延ばす。

判断の基準はシンプルで、どちらに締切があるかです。単位や評価に締切があるほうを従にすると、締切前に語学が完全に止まります。

2. 落とせない時間はどこか

リアルタイム参加が必要なものと、録画で後から見られるものがあります。リアルタイムの枠だけを紙に書き出してください。ここが時間割設計の固定点です。

時差と1日の組み方

時差をどう扱うか

日本とフィリピンの時差は1時間で、フィリピンのほうが遅い時刻です。日本の時刻から1時間引くと現地時刻になります。

つまり、日本の午後7時開始の講義は現地の午後6時。多くの学校で授業が終わっている時間帯なので、夕方から夜のリアルタイム授業は組みやすいことになります。逆に、日本の午前中の講義は現地でも午前中で、語学の授業と真正面からぶつかります。

リアルタイムの枠が日中に集中しているなら、語学のコマ数を減らす前提で計画してください。

1日の組み方の例

日本時間の夜にゼミがある場合の例です。

現地時刻やること
早朝音読・前日の訂正ノート
午前〜午後語学の授業
夕方語学の回収(訂正の書き出し)
夜(日本時間+1時間)オンライン授業・課題
就寝前翌日の語学の仕込みは軽く

このとき削られやすいのが夜の語学の自習です。だからこそ、朝と夕方の枠を先に確保しておく必要があります。1日の設計の考え方は語学学校の1日の時間割設計にまとめています。

環境と規則を先に確認する

場所と通信を確保する

オンライン授業には、静かに話せる場所と安定した回線が要ります。

  • 学校のWi-Fiだけで足りるか。 夜間は速度が落ちることがあり、現地SIMの併用が安全です
  • 個室や自習室を夜に使えるか。 施設の利用時間は学校ごとに異なるため、事前に確認してください
  • 同室者への影響。 発言のある授業なら、寮の相部屋では難しい場合があります

通信の準備はフィリピン留学の通信環境に、部屋の選択は寮と外部宿泊の比較にまとめています。発言が必要なオンライン授業が週に何度もあるなら、外部滞在を検討する価値があります。

学校の規則との噛み合わせ

夜の自習時間が固定されている学校では、その時間帯にオンライン授業を入れられない可能性があります。門限や施設の利用時間も同様です。申込前に確認してください。

  • 夜間の自習時間は義務か
  • 施設(自習室・会議室)の利用可能時間
  • 夜間に通話をしてよい場所があるか
  • 欠席・遅刻の扱い(オンライン授業と語学の授業が重なった場合)

規則の確認項目は語学学校の規則に整理しました。

体力の配分

両立でいちばん先に壊れるのは、時間ではなく体力です。暑い気候で1日中授業を受け、夜にもう一段。これを毎日続けると、3週目あたりで確実に落ちます。

  • 週に1日は夜を空ける。 課題も授業も入れない日を作る
  • 睡眠を削らない。 削った分は翌日の授業の理解度で払うことになります
  • 週末の使い方を決めておく。 課題の締切と重ならないように配置する

健康面の注意は留学中の健康管理を、週末の配分は留学の週末の使い方を参考にしてください。

よくある質問

Q. 語学のコマ数はどれくらい減らすべきですか?

オンライン授業の負荷によります。週に10時間以上を要するなら、語学は標準より少ないコマ数にして期間を延ばすほうが結果的に伸びます。コース構成の選択肢は学校ごとに違うので、申込前に確認してください。

Q. 仕事のオンライン会議も同じ設計でいいですか?

基本は同じですが、会議は時間が読めない点が違います。業務を並行する場合の設計は働きながら留学する人の時間設計にまとめています。

Q. オンライン授業があると留学の意味が薄れませんか?

薄れるのは、授業外の英語がゼロになる場合です。夕食を他国の学生と取る、週末に一度は英語で出かける — 小さな枠を残しておけば、両立していても伸びは確保できます。

まとめ

並行の設計は、主従を決める → リアルタイムの枠を固定する → 場所と回線を確保する → 学校の規則と突き合わせる → 体力の余白を残す。 この5段階です。順番を守れば、語学とオンライン授業の両方を成立させられます。夜の環境が気になる方はCAESA加盟8校の条件を確認のうえ、お問い合わせからご相談ください。

8校を見る →